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ライブ動画中継: [ニコニコ生放送]
情報処理学会チャット: [On-Air Forum]

音楽情報科学研究会はコンピュータと音楽が関わり合うあらゆる場面を活動対象とする学術的研究会です.今回の研究会(夏のシンポジウム)では,音楽の鑑賞・演奏・創作・分析についての最新研究の発表の他,自動作曲のような生成をキーワードに行われる音楽情報科学研究の現状と課題の討論や,情報技術を駆使した楽器の新しい姿についてのセッションなど,当研究会ならではの魅力的な企画を用意しています.また研究会終了後には名古屋大学メディア科学専攻3研究室のラボツアーも企画しています.多くの皆様のご参加をお待ちしております!デモセッションへの飛び入りデモが引き続き応募可能なほか,音楽情報科学分野での交流を深める懇親会の参加申し込み【締切り8月27日(木)】も引き続き受付中です!

オーガナイズドセッション:「生成系音楽情報科学」(1日目/8月31日)
これまで音楽情報科学研究会では計算論的生成音楽学ワーキンググループを立ち上げ,自動作編曲・自動演奏表情付けなど楽譜ベースの生成系音楽情報科学の研究のあり方について議論を行ってきました.本セッションでは,ワーキンググループの成果報告会も含めたチュートリアルと討論を行います.生成系音楽情報科学研究にどのような魅力的なテーマがあるのか,現状の課題と今後発展していくための方策を他の生成系研究との比較を通じ議論を展開していきます.

チュートリアル:松原 正樹(筑波大学)
討論者:北原 鉄朗(日本大学),伊藤 貴之(お茶の水女子大学),松原 正樹(筑波大学),深山 覚(産業技術総合研究所),平田 圭二(はこだて未来大学)

オーガナイズドセッション:「新楽器」(2日目/9月1日)
音楽情報科学のテーマの一つである「新インタフェース/新楽器」に関した検討から,新楽器の開発だけでなく,認識・作曲・聴取支援などの領域にも関連した幅広い議論を行います.

チュートリアル:長嶋 洋一(静岡文化芸術大学)
招待講演:寺田 努(神戸大学)
討論者:長嶋 洋一(静岡文化芸術大学),寺田 努(神戸大学),平田 圭二(はこだて未来大学)

名古屋大学 メディア科学専攻3研究室 ラボツアー(3日目/9月2日)
名古屋大学情報科学研究科メディア科学専攻において,音声情報処理、画像・映像情報処理,コンテンツアノテーションなど,音楽情報科学に密接に関係する研究に取り組んでいる,村瀬研究室・武田研究室・長尾研究室のラボツアーが研究会3日目の午後に行われます.これらの分野の研究動向を把握し,フランクに議論できるチャンスですので,こちらもぜひご参加ください.

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GENERAL INFORMATION | 概要

日時: 2015年8月31日(月) - 9月2日(水)
会場: 名古屋大学 東山キャンパス IB電子情報館 東棟 2F大講義室
交通: アクセスマップ 地下鉄「名古屋大学駅」3番出口に一番近いのがIB電子情報館です.

懇親会

日時: 9月1日(火) 18:00- (2日目夜)
会場: 名古屋大学 南部食堂
参加費: 一般4000円,学生2000円(当日研究会会場で集金いたします)
申し込み: こちらから【8月27日(木)正午】までにお申し込みください.

研究会参加費

研究会登録者・準登録者:無料
一般: 情報処理学会正会員:2,000円
一般: 情報処理学会非会員:3,000円
学生: 情報処理学会学生会員:500円
学生: 情報処理学会学生非会員:1,000円
(詳しくはこちら)
注) 論文は紙でなくPDFでの配付になりますので,パソコン等をご持参下さい.

デモセッションへの飛び入り参加募集

研究報告に掲載するデモ募集は締め切りましたが,デモ発表会場のスペースはまだ少しありますので,「原稿の必要ない」デモ発表を募集致します.枠に限りはありますが,原稿も必要ないので,気楽にデモできるチャンスです.そのようなデモをご希望される方は早めにご連絡下されば場所などの調整をします.まずはデモをご検討されている方は,相談を含めご連絡を下さい.

照会先:竹川佳成/阪上大地(E-mail: contact[at]sigmus.jp)

ライブ動画中継

音楽情報科学研究会では,2012年度からインターネットを利用した研究発表のライブ動画中継を試行してきました( 詳しくはこちら)。2015年度からは本格運用として、情報処理学会のプレス発表
「学術コンテンツを広く世に届けるため、情報処理学会とニコニコが提携」
に基づいて、 情報処理学会チャンネル を用いた動画中継と永続的なアーカイブを実施しています。

また、2014年度にSIGMUSが他研究会に先駆けて試行開始した チャットシステム も、2015年度から本格運用を開始しており、今回も実施予定です。

ポジションペーパー名札

音楽情報科学研究会では従来から参加者の交流促進や議論活性化に活用できるポジションペーパー名札を導入しています。
「ポジションペーパー名札の導入について」
聴講のみのご参加の方も上記ページの説明をよくお読みになって、参加当日までに同様の名札を作成して会場へご持参されることをお勧めします。

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プログラム

一般発表:発表20分 質疑10分(片付け・次発表移行時間含む)

1日目:8月31日(月)

13:00 受付開始
13:30-14:30 【音楽音響処理】
(1) 音楽音響信号に対する歌声・伴奏音・打楽器音分離に基づくコード認識
〇丸尾 智志,池宮 由楽,糸山 克寿,吉井 和佳(京都大学)

(2) 非ガウス性モノラル音響信号に対する音源分離のための非負値行列分解と半正定値テンソル分解
〇吉井 和佳,糸山 克寿(京都大学),後藤 真孝(産業技術総合研究所)

14:45-16:25 オーガナイズドセッション:「生成系音楽情報科学」
--- チュートリアル:生成系音楽情報科学研究の現状と課題
〇松原 正樹(筑波大学)

--- パネル討論
北原 鉄朗(日本大学),伊藤 貴之(お茶の水女子大学),松原 正樹(筑波大学),深山 覚(産業技術総合研究所),平田 圭二(はこだて未来大学)

16:30-16:50
デモセッション概要発表 (一人あたり1分)
17:00-19:00
(3) デモンストレーション:音楽情報処理の研究紹介XIV
「韻律変換実現のための一試行:高橋みなみ風の音声を小嶋陽菜風に変えてみた」
 大野 涼平(日本大学)
「入力文書の印象と感情に基づく楽曲提供の一手法」
 菅野 沙也(お茶の水女子大学)
「初音ミクを使用した n 平均律の音響生成と音階アルゴリズム」
 清川 隼矢(東京工科大学)
「大型ディスプレイを用いたカラオケとヘッドマウントディスプレイを用いたカラオケの比較実験」
 栗原 拓也(日本大学)
「タッチインタラクションシステム上での非和声音を含んだフレーズ生成」
 黒田 元気(東京工科大学)
「スマート電子楽譜 piaScore」
 小池 宏幸(プラスアド株式会社)
「無声ボイスパーカッションの音響分析」
 鈴木 潤一(日本大学)
「歌声・伴奏音・打楽器音分離に基づく音楽演奏支援システム」
 土橋 彩香(京都大学)
「歌唱におけるピッチの正しさとピッチ知覚の関係性に関する予備調査」
 長村 佳祐(日本大学)
「聴取を通じた演奏表現の把握と楽譜アノテーション」
 橋田 光代(相愛大学)
「MusicMixer: ビート及び潜在トピックの類似度を用いた DJ システム」
 平井 辰典(早稲田大学)

2日目:9月1日(火)

9:00-10:30 【歌詞・歌声分析】
(4) 歌詞付けの違いによる特殊モーラの表現の差
〇籾山 陽子(名古屋大学)

(5) 歌唱熱唱度の言語依存性の調査
郝 沢宇,能勢 隆,〇伊藤 彰則(東北大学) (第一著者の姓:偏が赤,旁がおおざと)

(6) 歌声合成システムの音源データ検索のための声質評価値推定法
〇山根 壮一,小林 和弘,戸田 智基(奈良先端科学技術大学院大学),中野 倫靖,後藤 真孝(産業技術総合研究所),ニュービッグ グラム,サクリアニ サクティ,中村 哲(奈良先端科学技術大学院大学)

10:45-11:45 【音楽動画処理】
(7) 音楽動画への印象評価データセット構築とその特性の調査
〇大野 直紀,中村 聡史(明治大学),山本 岳洋(京都大学),後藤 真孝(産業技術総合研究所)

(8) 音楽動画視聴時にライブを疑似体験できる声援コメント共有システム
〇早川 和輝(筑波大学),後藤 真孝(産業技術総合研究所)

13:15-14:15 【楽器演奏支援】
(9) ピアノ練習状況の可視化および気付きのアノテーション機能をもつ学習支援システムの評価
〇上田 健太郎,竹川 佳成,平田 圭二(はこだて未来大学)

(10) カラオケにおける非歌唱者のためのタンバリン演奏支援システム
〇栗原 拓也,木下 尚洋,山口 竜之介,北原 鉄朗(日本大学)

14:30-17:15 オーガナイズドセッション:「新楽器」
(11) チュートリアル:新楽器へのアプローチ
〇長嶋 洋一(静岡文化芸術大学)

(12) お触り楽器
〇長嶋 洋一(静岡文化芸術大学)

(13) 招待講演:「新しい楽器」のデザインポリシーと研究事例
〇寺田 努(神戸大学)

---- パネル討論
長嶋 洋一(静岡文化芸術大学),寺田 努(神戸大学),平田 圭二(はこだて未来大学)

18:00- 懇親会 場所:名古屋大学 南部食堂

3日目:9月2日(水)

9:30-11:00 【演奏分析・自動化】
(14) 楽曲のビート類似度及び潜在トピックの類似度に基づくDJプレイの自動化
〇平井 辰典(早稲田大学),土井 啓成(株式会社ドワンゴ),森島 繁生(早稲田大学)

(15) クラシックギター曲における音価と使用弦の平均情報量分析―楽曲に最適な奏法を目指して―
〇飯野 なみ(東海大学),飯野 秋成(新潟工科大学), 飯塚 泰樹, 沖野 成紀(東海大学)

(16) 階層的確率生成モデルによる装飾音を含む多声MIDI音楽演奏の楽譜追跡
〇中村 栄太(明治大学),Philippe Cuvillier,Arshia Cont(INRIA/IRCAM),小野 順貴(国立情報学研究所),嵯峨山 茂樹(明治大学),渡邊 健二(東京藝術大学)

11:00-12:15 全体討論・ベストプレゼン賞表彰・閉会
13:30-15:00 名古屋大学 メディア科学専攻3研究室 ラボツアー

情報処理学会 音楽情報科学研究会

主査:北原鉄朗 (日本大学)
幹事:吉井和佳(京都大学)/亀岡弘和(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)/伊藤彰則(東北大学)/平田圭二(公立はこだて未来大学)/馬場哲晃(首都大学東京)

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