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音楽情報科学研究会(SIGMUS)の第110回研究発表会の発表を募集します。今回は、増田聡先生(大阪市立大学)による招待講演が予定されています。増田先生のご専門は、ポピュラー音楽研究、都市大衆文化研究、文化所有論などです。

招待講演 増田聡(大阪市立大学)「「パクリ」と剽窃の微妙な関係—音楽を中心に」
文化的表現の類似が見出されたとき、われわれはしばしば「パクリ」という語でそのことを指し示す(2015年に話題となった五輪エンブレムの「パクリ」疑惑は記憶に新しい)。現代の日本では「パクリ」は剽窃とほぼ同義の言葉として用いられる。だがこのような「パクリ」概念、表現の類似を所有権の侵害たる「盗み」として把握する考え方の出現はさほど古いものではない。「パクリ」概念は80年代に現在の意味を獲得し、それまでの「剽窃」「盗作」と異なったコノテーションをともなって表現の類似を指し示すようになる。本講演では「パクリ」概念の来歴とその背景を辿りつつ、いくつかの「剽窃」事例を音例に基づいて検討し、「表現の所有と盗み」がどのような文脈のもとで捉えられているかを探る。

また音楽情報科学研究会では学生対象の表彰を行っており、年度内に行われる研究会すべての学生発表全体から優秀な発表1件を表彰します。学生の方々も奮ってご参加ください。

日時・会場

日程:2016年2月29日(月)、3月1日(火)
会場:相愛大学 本町キャンパス
交通:アクセスマップ
大阪市営地下鉄御堂筋線「本町」駅(M18) 4番出口すぐ。
照会先:橋田光代(相愛大学)(E-mail: contact[at]sigmus.jp)

一般口頭発表

申込締切:2016年 1月13日(水)
原稿締切:2016年 2月 3日(火) ※厳守
発表申込フォーム:こちらからお申込みください
照会先:大石康智/深山覚(E-mail: contact[at]sigmus.jp)

※登壇者が学生の場合、【研究会への連絡事項】欄に「学生発表」と必ずお書きください。「学生発表」と書いていない場合、たとえ学生による発表であっても学生賞の対象になりません。

※SIGMUSでは,2012年度からインターネットを利用した研究発表のライブ動画中継を試行してきました。2015年度からは本格運用として、情報処理学会のプレス発表
「学術コンテンツを広く世に届けるため、情報処理学会とニコニコが提携」
に基づいて、 情報処理学会チャンネル を用いた動画中継と永続的なアーカイブを実施しています。
発表申込時の【研究会への連絡事項】欄に
「動画中継・アーカイブを希望する」
「動画中継・アーカイブを希望しない」
のいずれかをご記入下さい。動画中継を承諾頂けない場合には、必ず発表申込時にお伝え頂く必要があります。申し訳ありませんが「動画中継のみを希望してアーカイブは不可」という対応はできません。なお、講演の一部だけ中継を希望しない場合は、部分的な中断も可能です。その場合には、当日ご相談頂ければ対応可能です。
ご不明の場合には contact [at] sigmus.jp 宛にご相談ください。

動画中継することで、会場に来場できない研究者や、普段学会に参加されない方々に対しても研究成果を広くアピールできます。またアーカイブにより、当日都合がつかない方々や将来研究を始める方々が研究成果を知る機会を増やすことができます。是非、本学会の取り組みにご協力をよろしくお願い致します。

また、2014年度にSIGMUSが他研究会に先駆けて試行開始した チャットシステム も、2015年度から本格運用を開始しており、今回も実施予定です。

※発表申込フォームが利用できない方は、下記にメールでご連絡ください。
照会先: 大石康智/深山覚(E-mail:contact[at]sigmus.jp)

※論文原稿の作成では、こちらを参照してください。

オーガナイズドセッション

オーガナイズドセッションは、オーガナイザ(本研究会の登録員)に自由に企画していただくセッションです。例えば、特定のテーマの発表を揃えたい、通常より長いQ&Aで深い議論をしたいなどです。奮ってご応募頂きますようお願い申し上げます。

提案締切:  2016年1月6日(水)
提案可否通知:2016年1月9日(土)
照会先:平田圭二/竹川佳成/前澤陽(E-mail: contact[at]sigmus.jp)

【応募方法】
下記の各項目を埋めて上記照会先に電子メールでお送りください。

1. セッション名
2. オーガナイザの氏名、所属、連絡先:オーガナイザ全員分をお知らせください。代表者氏名に○をお付けください。
3. セッションの狙いとキーワード(合わせて400字以内)
4. セッション構成(案)(400字以内):もしすでに発表者や講演者の候補、講演タイトルが挙がっていればお知らせください。後で変更になっても構いません。
5. 原稿の件数と長さ:どの発表者や講演者がどれくらいの長さの予稿を執筆するかをお知らせください。オーガナイズドセッションの記録を研究報告に積極的に残すことにご協力ください。

ご応募頂きましたセッション提案は、SIGMUS運営委員会で審査した後、可否をご連絡いたします。また、採用されたセッション提案はSIGMUS公式サイト、CFP、ML等で公表いたします。質問や問い合わせなどは、上記照会先までお願いいたします。

【過去のオーガナイズドセッション】
・「生成音楽の評価学」(第102回研究会)
・「ピアノ学習者の熟達化モデルの構築」 (第102回研究会)
・「“魅せる”の工学」 (第106回研究会)
など

主査:北原鉄朗(日本大学)
幹事:吉井和佳(京都大学)/亀岡弘和(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)/伊藤彰則(東北大学)/平田圭二(公立はこだて未来大学)/馬場哲晃(首都大学東京)
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